更生保護12月号(2019令和元年)

特集テーマ 保護司の安定的確保

 

随想   支援につながる前に、危険に取り込まれる少女たち    (仁藤 夢乃)

 

論説   保護司の安定的確保について   (法務省保護局更生保護振興課)

解説   日本のボランティアの現状と課題 (石田 祐)

読みもの

     江戸川方式「保護司活動プレ・インターンシップ講座」(並木 勝利)

     消防と私、そして保護司    (宗  直仁)

     B B S会員から保護司になること (越野 和宏) 

現場からのレポート

    新任保護司として活動を始めて    (鈴木 桂子)

    処遇研修の取り組み         (辻 ひとみ) 

紹介  保護司制度に関するアンケート調査の結果概要について

            (法務省保護局更生保護振興課地域活動推進係)   

 

ほか多数 


更生保護11月号(2019令和元年)

特集テーマ 再犯防止

 

随想  思うは招く  (植松 努)

 

論説  地方再犯防止推進計画の策定状況について (法務省更生保護振興課)

解説  地域再犯防止推進モデル事業について   (赤木 寛隆)

 

現場からのレポート

    愛知県における刑務所出所者等職場定着支援モデル事業

 (愛知県就業推進課)

    東京都再犯防止推進計画の策定に携わって    (小林 潤雄) 

   ほか多数 


更生保護10月号(2019令和元年)

特集 更生保護制度施行70周年特集

 

更生保護へのエール

ソーシャルインクルージョンの理念から  (炭谷 茂)

誠意をもって更生保護を支える人たちは続いていく (前田 ケイ)

第69回“社会を明るくする迎動"

「匠に学ぶワークショップin東京藝術大学」の開催に寄せて (丸山 智巳)

ハイっ!がんばって!保設司さん! (これで話を)終わります!(菅野正浩)

 

 

読みもの 更生保護へ寄せる思い

絆を結ぶ思いやりの心   (一龍齋 貞花)

「生」マークは、生きていけるか?

20年前の制作現場から今後のビジョンを探る (油谷 勝海)

支え手よし・受け手よし・地域よしの再犯防止「三方よし」(三日月大造)

保設司は「一生勉強、一生青春」

 ー第3回世界保護観察会談に参加して一 (飯野 満)

読みもの 更生保護関係者からメッセージ

保護司50年を振り返り   (宮原 文彌)

一隅を照らす保護司として (吉田 宗玄) 

  

   ほか多数 


更生保護9月号(2019令和元年)

 今月の随想は「内なるもの」。 俳人の黛まどかさんが四国遍路の「通し打ち」した体験談です。

 「白装束をまとった時、出会うのは”本当の自分”。同行二人というが、お大師様の他にもう一人、常に自分がついてくるのだ」という。

 全行程1400Kmを2か月以上かけて歩き続けると、自己と他者、人と自然、過去・現在・未来、生と死さえ、あらゆる境界が、四国の自然の中に消えていくように感じる。「見えない世界」を感じるのはとことん孤独になり、一人自分自身を味わうからでもあったと彼女は言う。

 

※「四国遍路」は、歩く修行。やっぱり「通し打ち」でとことん自分につきあい、とことん歩くこと。「見えない世界」をどう体感できるだろうか、来春こそ、やるしかない(編集子)

※もひとつ余談となるが、旅人の話。昔、淡交社から出版された「日本の旅人」全15巻は、芭蕉や宗祇、日蓮や西行、菅江真澄や頼山陽、松浦武四郎など、各巻その人をテーマにして「旅」とはなにかを問いかけるシリーズ作。是非図書館で読んでいただきたい。

 

 今月号の特集は「刑の一部の執行猶予制度」です。

 裁判所が3年以下の懲役又は禁固の言渡しをする場合に、その刑の一部の執行を猶予することができる制度です。

 これまで、刑期の全部を実刑とするか、刑期の全部を執行猶予とするか、二つの選択肢がなかたのですが、この「三つ目の選択肢」が導入されて3年が経過しました。

 新たな「社会復帰のための仕組み」。その運用と制度のポイントをまとめた特集です。

特集 刑の一部執行猶予と薬物

 

随想  内なるもの  ( まどか)

 

論説  刑の一部執行猶予制度の概要と運用状況について (法務省保護観察課)

解説  地薬物依存のある人の回復のために  

     ー保護司だからこそできることー       (柳沢 真希子)

読みもの 刑の一部の執行猶予制度後の家族支援

     ―家族に関わる際に押さえておきたいポイント― (近藤 あゆみ)

読みもの 『保護司のための薬物依存Q&A』を執筆して

     ―アディクション(嗜癖)という視点の重要性ー (和田 清)

読みもの 新しい生き方を見つけて           (内谷 正文)

現場からのレポート

    沖縄ダルクにおける系の一部の執行猶予者の処遇事例 (森 廣樹)

    更生保護サポートセンターで薬物依存回復プログラムを実施して  

                             (平林 晃) 

   ほか多数 


更生保護8月号(2019令和元年)

今月の随想は 瀬尾まなほさんで、2010年から瀬戸内寂聴の秘書として活躍されています。その彼女の口癖が「私なんか」だったという。それを喝破した寂聴先生

「私なんか、という子はここにはいらない。私という存在はこの世でたった一人だけなのに自分に失礼よ。自分を粗末にする人間は寂聴庵にはいらないからやめて」

 

 そんな彼女も今では、全国を回って講演をしているのですが、必ず話すのが「若草プロジェクト」。

 村木厚子さんや瀬戸内寂聴さんたちが、立ち上げた「若草プロジェクト」は今年で4年目となります。安心して眠る場所がない、親から性的虐待を受けている、暴力を受けている。そんな女の子たちが安心できる「居場所」 として立ち上げたのが「若草ハウス」です。

 

 寂聴さんが天台宗の教えとしてあげたのが「忘己利他(もうこりた)」。自分のことより他人のために尽くすという意味。くだいていえば「自分のことばかり考えていてはもう駄目よ。宇宙と自分、世界と自分、日本と自分ということをいつも意識しなさい」と寂聴先生は説明する。

 

今月の特集は、第一期定例研修のテーマでもある「生活環境の調整」です。

特集 生活環境の調整

 

随想  知ることからすべては始まる  (瀬尾 まなほ)

 

論説  生活環境の調整の現況等について  (法務省保護局観察課)

解説  地方更生保談委員会における仮釈放等審理理業務  (大柏 由美子)

読みもの 四国少年院における社会復帰支援について

     ―実子を虐待した少年の家族再統合に向けた取組― (長尾 貴志)

現場からのレポート

    何度裏切られてもそれ以上に良いことがある   (白石 宏行)

    生活環境の調整から保談観察の担当で親子を支援して  (佐野 三恵)

    仮釈放までに介設プランを準備して   (A・ I)

    協力雇用主の下で就労した入所者の事例  (廣野 勇治)

    保護観察付一部猶予者の生活環境の調整と保護観察 (朝倉 功次)

読みもの〈連載〉更生保設からつなげる・・・⑮

    民間団体による犯罪被害者等への支援と被害者担当保護司との連携

    ―全国被告者支援ネットワークー   (秋葉 勝)  

 

   ほか多数 


更生保護7月号(2019令和元年)

今月号のテーマは「コミュニケーション」

 

特定の時間と場所で会って話す。

この会話=コミュニケーションとおもいきや、そこに新しい「道具」がうまれてきた。

パソコン・携帯電話・スマホ・SNSのいろいろ

 

今回の特集はいまさら聞けない話を

わかりやすく、簡潔に解説しています

 

特集 コミュニケーション

 

随想  KA ならモデル          (松井 大輔)

 

論説  スマホ時代の子どもたちのため      (竹内 和雄)

解説  面接等におけるリフレクティングの活用  (矢原 隆行)

読みもの ネットトラブルの事例を通して

      ー子どもの「困った」を受け止められる場所に一 (石川 千明)

読みもの シニア世代のSNS利用意義            (小椋 尚太)

読みもの 保護司会によるインターネットを利用した情報発信 (岡 賢治)

読みもの BBS会のコミュニケーション          (若林 裕平)

現場からのレポート

     コミュニケーションの大切さ        (山下 純範)

      

   ほか多数

 


更生保護6月号(2019令和元年)

特集 貧困

 

随想  平成の30年間で、私が教わったこと (八代 亜紀)

 

論説  現代日本と貧困          (岩田 正美)

解説  野宿者支援と出所者支援      (青木 茂幸)

読みもの 社会福祉法人協働による地域公益活動

      ーIWATE・ あんしんサポート事業の取組一 (熊谷 茂)

読みもの ホームレスはビジネスパートナー

      ー当事者を主役にする自助型の応援ー   (茶谷 結)

読みもの 生活困窮者支援の現場から         (藤田 孝典)

現場からのレポート

     貧困問題                 (西村 洋三)

     貧困問題を抱える保護観察対象者の処遇   (鴻上 佳世)

北から南から~更生保護施設紹介~

     貧困問題を抱える入所者とフォローアップ事業(奥野 智典)

 

   ほか多数

 


更生保護5月号(2019令和元年)

 今月は ”社会を明るくする運動”の特集号。

 昨年度の作文コンテストの最優秀作品が2作掲載されています。

 小学生の部は、長野県の6年生金井みのりさんの受刑者の作った石鹸を買いに少年刑務所の隣に訪ねた体験談。少女は

 「なぜ彼らは罪を犯したのか」と女性刑務官にたずねると、

 「受刑者たちは皆、『お母さんに自分の方を向いて欲しかったから。』と教えた。

 少女は、良いことをすればほめてもらえるのに、なぜ悪いことをするのか疑問をもった。

 

 「子どもが良いことをしても『手のかからない子』と放っておく。ほめもしない。」

 「子どもは自分を見てもらうために万引きや暴力など悪いことをするしかなかった。」

 「叱られるのが嬉しかったそうですよ。」と刑務官は続けて説明した。

 

 金井みのりさんは、この体験から犯罪者に対するイメージが変わり、家庭や学校で『おだやかな心の状態。信頼できる家族や友達がいつでもそばにいる』そんな環境が必要だときづき、クラスの過ごし方が変化していく・・・ 

自分の目で見て、聞いて、考えて、しっかり観察。その体験を自分のものとして考え、自分でできることを行動に移す。いやー読んで反省しきりです(編集子)

 

特集 ”社会を明るくする運動” 

    ~犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ~

 

あいさつ 第69回”社会を明るくする運動”中央推進委員長あいさつ

メッセージ 生まれてくれてありがとう    (新井 晴み) 

読みもの 第68回”社会を明るくする運動”作文コンテスト

      法務大臣賞受賞作品 小学生の部  長野県 6年生 金井みのり

        気付いたことー心に寄りそえる人にー 

      法務大臣賞受賞作品 中学生の部  東京都 2年生 清水あみ

        認める心と信じる力

読みもの ”社会を明るくする運動”作文コンテストについて

論説 第69回”社会を明るくする運動”に当たって (中央推進委員会)

お知らせ 第69回”社会を明るくする運動”ポスター・リーフレット・CM

 

現場からのレポート

  第68回”社会を明るくする運動”<全国の地域活動から>

   ほか多数

 


更生保護4月号(2019平成31年)

今月の随想は落語家の柳家さん喬さんの歩くこと

健康志向で「歩くこと」の大切さは分かっているけど続けられない。

そんな思いを吹く飛ばすのが、師匠のお話です。

 

師匠は兄の葬儀のため松山に帰省。

その折りに経験したのが、親切なタクシー運転手に案内してもらった「お四国めぐり」

それから6年間、四国と東京を行っては戻り、歩き続け結願したという。

その途中で、心に触れる経験をたくさんしたという。

さる札所の住職が

「歩いている方(歩き遍路)は道に迷いませんな。車で回る方は道に迷います」と

師匠は「なぜでしょうか」と尋ねると

「車の方は信号を見て進みます。歩いている方は身の回りを見て進みます」。

その言葉を聞いて師匠はハッとしたという。

 

 

新緑の今、歩くと気分も春になる。すれ違う人とも会話がスムーズに進む。

歩く習慣を身につけるには、春が一番。近くの山へ「低山散歩」してみたら(編集子)

 

特集 高齢社会における犯罪

 

随想 歩くこと               (柳家 さん喬) 

論説 高齢者による犯罪の現状        (横地 環)

解説 高齢である保設観察対象者の処遇における留意点

                      (法務省保護局観察課) 

解説 地域生活定滸支援センター10年の節目に思うこと

                      (伊豆丸 剛史)  

読みもの 更生保護施設での男性高齢者の処遇 (井上 寛司)

読みもの 北から南から~更生保護施設紹介~ (松田 辰夫)

     愛媛県更生保設会における高齢犯罪者等の受入状況及び処遇状況

読みもの さいたま地方検察庁との連携活動  (本橋 恵子)

     ー再犯防止等プログラム(万引きをした高齢女性の相談支援) 一

 

現場からのレポート

  刑事施設における裔齢受刑者処遇の現状

高齢の保設観察対象者の立ち直り

高齢の保設観察対象者とともに過ごしたひととき

解説 「保設司の安定的確保に関する基本的指針」の見直しについて

             (法務省地域活動批進係)

   ほか多数

 


更生保護3月号(2019平成31年)

 今月の随想は「松金よね子」さん(1949年、東京都生まれ。女優・声優)

 

 彼女の演劇の世界は、井上ひさしの芝居「日本人のへそ」の出会いが始まりという

 劇団に入り熊倉一雄の出会い「こんな私にもできることがある」と少しだけ前へ進めるようになったという。井上ひさしの作品と熊倉一雄の演出が彼女の「20歳の原点」なのだろう

 人の出会いが人生を大きく作用する。それは、未熟であることを自覚しながらも自分の信じる芝居を創り続ける姿勢、出会う人を感動をもって迎える素直さ、そんな彼女の生き方が人生を大きく広げてきたのだろうと感じる。

 

 松金よね子さんの生き方の反対側に居たのが「20歳の原点」の高野悦子なのだろうか。

 彼女が20歳になった当時は、学生運動などに象徴されるように「青春の彷徨」「青春の光と影」など悩み多い年ごろでもある。

 高野悦子は1949年1月15日の日記に「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」としたため、半年後の6月22日に「旅に出よう」と詩を残し人生にグッバイしていった。閉ざされた世界には人の出会いはない。

 編集子の後輩が42歳で自害した。そんなこんなで、高野悦子を思い出した。

 悩むことはいっぱいあるだろうが、辛抱すれば腹も減るし、眠くもなる。そしたら必ず朝が来る

 「書を捨てよ、町へ出よう」(寺山修司/台本。1969年/天井桟敷)

 

 

特集 窃盗

 

随想 人生を変えた出会い  (松金 よね子) 

論説 窃盗事犯者の保護観察処遇について

   一本当に欲しかったものは何かー (法務省保護局観察課)  

 

読みもの 病的窃盗(窃盗症)について    (浅井 逸郎)

読みもの 子どもの万引きはどのように捉えられるか  (大久保 智生)

現場からのレポート

  盗事犯対象者(クレプトマニア・摂食障害)の保護観察を担当して

窃盗症・摂食障害を抱えた保護観察対象者の心に寄り添う

   ほか多数

 


更生保護2月号(2019平成31年)

今月号の「ずいそう」はすごい。

はじめてしった「宇田川潤四郎」の話。

紹介しているのはNHK解説委員の清水聡さんで、

「家庭裁判所物語」の著者でもあります。

サポセン高幡の書棚にもうすぐ架るでしょう。

 戦後間もなく満洲から引き揚げてきた、裁判官らしくない風貌の宇田川潤四郎。

 京都少年審判所の所長に赴任するや、戦災孤児を支援する型破りな行動で「家庭に光を、少年に愛を」のスローガンを実践したという。ほどなく初代の最高裁判所家庭局長に抜擢されるや、「家庭裁判所調査官制度」を創設した。調査官を当初は「少年保護司」と呼んだそうだ。

 宇田川氏が望んだのは家庭裁判所を多くの人たちが交わる開放的な裁判所。裁判官も家庭裁判所調査官も積極的に外にでて交流するよう求めた。

 この家庭裁判所調査官研修所には一人の裁判官も配属しなかったという。単なる教師と生徒の関係になってはいけないという考えからで、かわりに講師は日本一の教授陣だったというからすごい。憲法の宮沢俊義、刑法の平野龍一、社会保障論が大内兵衛・・・。

 そんな宇田川氏にたいし「裁判官は裁判をするのが仕事であって裁判所は教育機関や福祉機関ではない」と反発が強かったそうだ。

 昭和45年(1970)宇田川は65歳で病没した。家庭裁判所が外部と連携することに否定的な声が強くなり没後顕彰する機会を失ったと清水氏は述べる。

 現代はどうだろう。社会の中で家事事件・少年事件は混迷を深める。

 かつて宇田川が提唱した「関係機関との積極的な連携」。いま輝きを増す(編集子の要約)

 

【日刊リベタ】<http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201808241047535>

 

特集 就労支援

あいさつ 着任のごあいさつ     (法務省保護観察局長 今福 章二)

随想 名は残さずとも  (清永 聡 / NHK解説委員) 

論説 刑務所出所者等の就労支援について   (法務省社会復帰支援室)  

解説 矯正における就労支援ー「コレワーク」を御存じですか?  (滝山 直樹)

解説 保護観察所における就労支援の取組   (加藤 雅之)

    

読みもの ハローワークと矯正施設の連携による就労支援事業 (藤本 良隆)

読みもの アメリカ合衆国における就労支援の実状      (池田 怜司)

現場からのレポート

     保護観察対象者の就労を支援して   (廣畑 佳男)

   ほか多数

 


更生保護1月号(2019平成31年)

特集 新春特集

随想 父親の本音はどこにあるのだろう (桐野 夏生) 

論説 再犯防止の推進に向けて一切れ目のない、「息の長い」支援ー

  (西瀬戸伸子)  

解説 鳥取県再犯防止推進計画  (小林 真司)

解説 保護観察の実施計画の新様式の試行について (法務省保護局観察課)

    

読みもの 地方公共団体に出向して   (山下 健太

読みもの 「君の笑顔に会いたくて」全国に拡がる感動の輪 (鳥居 明夫)

読みもの 児童虐待の加害者処遇について   (法務省保護局観察課)

現場からのレポート

     地域の皆さんと餅つき大会

   ほか多数

 


更生保護12月号(2018平成30年)

今月号の特集は「地域ネットワーク」    

 関係機関との連携は昨年度の定例研修テーマでした。

 保護観察対象者の更生を図っていくためには生活を再建する支援が重要となります。その解決を図るためには多くの機関が関わっているため包括的な支援が課題解決がポイントとなります。

 この切れ目ない支援を、国や地方、民間が連携できる法的基盤が、平成28年12月に施行された「再犯の防止等の推進に関する法律」です。

 昨年末には国の「再犯防止推進計画」が策定され、より一層多機関連携の機運も高まりました。

 この地域ネットワークについて個別ケースの事例を紹介しながらわかりやすく解説しています。 

 

特集 地域ネットワーク

随想 「作田明賞」に寄せて  (作田 美緒子) 

論説 関係機関との連携と協働  (門脇 甲太郎)  

解説 小地域ネットワーク活動  (村山 浩一郎)

    ー北九州市のふれあいネットワーク活動を事例にー

読みもの 平成30年度BBS・沼田町・沼田町就業支援センター

     3者連携プロジェクト   (法務省更生保護観察課)

現場からのレポート

   北区更生保護サポートセンターで行う

   「社会内処遇多機関連携モデル活動」  (鈴木 健)  

   ほか多数

 


更生保護11月号(2018平成30年)

今月号の「ずいそう」は『元祖こども食堂』の近藤博子さん

10年前に空き店舗を利用した「気まぐれ八百屋だんだん」をスタート

「週末の野菜の配達仕事」の仕分けスペースが「八百屋」になり、

勉強につまづいた娘をきっかけに「ワンコイン寺小屋」になり、

夕方の宿題をやる場所として「みちくさ寺小屋」やになり、

それが、「大人の学び直し講座」へと広がり、

近所の副校長先生との会話がきっかけとなり「こども食堂」になる

空き店舗が、高齢者の集う場になり、子どもの学ぶ場になり、

そこに集う人々みんなで創り上げる。

『私が「つくろう!!」と声掛けしたのではなく、

 日々の生活の中で、みんなが一つひとつ積み上げてきた結果』という。

※空き店舗から出発した活動の「進化」にビックリ。

 理屈をこねずに、肩ひじ張らず、人の話に耳を傾け

 「あったら、いいね」から、流れにまかせ、楽しみなが場をつくり、頼り頼られ、つづける

 ソンナヒトニワタシハナリタイ(※編集子コメント)

 

11月25日から12月1日の期間は「犯罪被害者週間」

 

今月号の特集は「犯罪被害者等施策」    

更生保護における犯罪被害者等施策が発足したのが平成19年12月。以来10年

▼被害者等の心情を踏まえた適切な加害者処遇の推進(犯罪被害者等基本計画)

▼被害者等の視点を取り入れた指導等の充実(再犯防止推進計画)

それぞれ、被害者等の視点を踏まえた保護観察の実施です。

加害者の改善更生には、自ら犯した犯罪等の責任の自覚と

それによって被害者等が置かれた状況やその心情等を理解することが不可欠で

被害者等施策の概要として

 ①意見等聴取制度(仮釈放等を判断する際に被害者等から意見・心情を伺う)

 ②心情等伝達制度(保護観察所において被害者から意見を伺い対象者に伝達)

 ③被害者等通知制度(刑事裁判結果や加害者の処遇状況等を被害者に通知)

 ④相談・支援(被害者等のニーズに応じた他の行政機関・団体等の連携)

詳しくは、特集を

※先日、認定NPO法人 こうち被害者支援センターの光本事務局長さんと話す機会がありました。

 この特集を読んで、やっと全体像を理解することができました。

※映画「君の笑顔に会いたくて」では犯罪被害者の母親役(かとうかず子)が主人公役の大沼保護司へ八つ当たりする場面がありました。更生する少年への無理解な世間(犯罪被害者含め)。更生しようとする少年は立派で周囲を取り巻く不良グループは悪人。こんな熱心な主人公保護司も少年の更生への障壁でもある父親には接触する場面がないなど、不自然なドラマ構成でもありました。映画を見た後、消化不良な点も感じられます。

スーパー保護司の活躍は保護司の認知にはつながり、いい映画ではあったのですが、法務省推薦でありながらそれこそ「犯罪被害者支援施策」がないような設定。せめて映画の最終テロップに犯罪被害者支援も入れていれば理解も深まったのでは。(※編集子コメント) 

 

特集 犯罪被害者等施設

随想 日々の生活に寄り添える場所の再構築  (近藤 博子) 

論説 更生保護における犯罪被害者等施策と被害者等の視点を踏まえた保護観察  (法務省 保護局被害者等施策班)   

解説 犯罪被害者の理解とその支援ー保護司として大切なこと (伊藤 冨士江) 

解説 心情等伝達の実務  (倉谷 浩一) 

読みもの 被害者になるということ         (片山 徒有)

読みもの 受刑者に対する被害者の視点を取り入れた教育  (田部 勇一郎) 

現場からのレポート

   被害者担当保護司の業務 (菅原 壽子)

   「しょく罪指導プログラム」関連ほか多数

 

 


更生保護10月号(2018平成30年)

今月号の特集は「保護司会の運営」

 法務省地域活動推進係から「保護司会等の組織が法定組織として明記され20年。10年前から更生保護サポートセンターが整備されはじめ保護司会の基盤画が確立されつつある」と説明。外部的にはサポセンを核とした地域住民や地域の関係機関との連携構築し、内部的には地域処遇会議の運営による地域の社会資源の開拓するなど、内外両面から保護司会を支える組織体制が確立されたと要点を説明している。

 その主体となる保護司の確保について①保護司候補者検討協議会②保護司活動インターンシップの運用の2点により保護司活動に対する理解と関心を高め保護司の保護司適任者の確保を図るというもの。

 

 この20年間。保護司会の組織は民間ボランティア組織から法律により設置された法定組織となり、保護司の身分も非常勤国家公務員(無給)となった。

 保護司の活動について、報酬はないものの、活動に必要な経費は実費弁償され、また、サポセン等の組織活動に関しても一定の費用が計上されることになった。

 しかし、その実費弁償のしくみは複雑で合理性、正当性が判断しにくいのが現状である。例えば企画調整保護司がサポセンに駐在するための実費弁償は定額となっており、居住地からサポセンまで50kmの距離を自家用車で赴任しても同額である。また、いまだに旅費の算定根拠となる起点が居住地ではなく最寄りの郵便局(民間の機関)としているところである。全国に更生保護サポートセンターが設置されることになった。この機会に実費弁償制度について全面的な改訂が求められると感じる。

 また、サポセンの運営費も定額であり、運営に必要な事務費も支弁されない。

 非常勤国家公務員である保護司が保護司法に規定する保護司の職務を遂行する費用が正当に認められない現状で、会計事務を各保護区が取り扱うのは困難で結果として各保護区に財政的な負担を求めていることになる。

 保護司会と類似した組織に「消防団」や「民生児童委員」がある。それぞれの役割は違うものの公的機関と協働で目的を達成する組織である。

 法定組織として明記され20年の節目だからこそ、今一度、保護司の活動・保護司会の運営について協議の場を設けていただきたいものだ(編集子コメント)。

特集 保護司会の運営

随想 「過去は変えられない・しかし未来は変えられる」  (齋藤 紘一) 

論説 よりよい保護司会の運営について  (法務省 域活動推進係)   

解説 ボランティアマネジメントとは何か  (桜井 政成) 

解説 会計(経理)という仕事!  (西村 直樹) 

座談会 保護司のやりがい―信任保護司に伝えたいことー

               (先輩保護司 多数)

 

現場からのレポート

   区職員から保護司へ ー地方自治体による更生保護支援 (西川太一郎)

   ほか多数

紹介 保護司に対する各種補償制度について (法務省更生保護振興課)

紹介 更生保護関係者が加入できる各種保険について

                     (㈱ひまわりサービス) 

 


更生保護9月号(2018平成30年)

普段着のボランティア

今月の随想は、タレントの西村知美さ。テレビで拝見する彼女は天然ボケのキャラクターであるが、実は印象が違う。至って素直で気負わない自然体な振舞いでボランティアに携わっていることが分かった。

 

 耳の聞こえない人に歌を届けるために手話の勉強を始めた知美さん。

 「ボランティアですね」と言われることに違和感を感じるという。アメリカの友達と会話するために英会話を勉強することはボランティアとは言わない。ただ、耳の聞こえない方と友達になりたいだけ。人によってボランティアの受け取り方が違ってくる。

「基本的にボランティアは、自分の身を削ってまでやるものではないというのが私の持論」と言い、人それぞれ自分のできる範囲でボランティアをやっていけたらいいとアドバイス。『どうしてボランティアされるのですか』と聞かれると「ボランティアじゃないよ。私は自分のためにやっている。自己満足です」と答えるという。

 「無理してやっても続かない。きっと気持ちも伝わらない。喜びが返ってくるから無償の愛ではない。でも、返ってくるものがあるから続けられる」力むことのない知美さんの会話にホッとする「ずいそう」であった。

 

特集 親子関係

随想 地域の一員としてできること   (タレント 西村 知美) 

論説 家族関係が変容する中で  (前川 洋)   

解説 少年院における保護者への働き掛け  (吉田 育美)

 

読みもの 保護司のためのメディケーション入門   (安藤 信明)

読みもの 親、家族を支えて、子どもを守る ーあめあがりの会の21年

                (春野 すいれ)

読みもの 脳科学から見た思春期・反抗期    (渡辺 久子)

現場からのレポート

     多数 

 


更生保護8月号(2018平成30年)

今月号の随想は、精神科医の香山リカさんの「加害者家族支援」

最近になってようやく「加害者家族支援」が話題になりつつある。

オウム真理教の松本元死刑囚の三女松本麗華さんとの交流から加害者家族の支援を考える

 

今月号の論説は担当保護司が遭遇し得る危機場面での対応

担当保護司が保護観察で遭遇するピンチの対応をパターン毎に説明

▼所在不明 転居・7日以上の旅行は所長許可がいる。無断での所在不明は遵守事項違反で大ピンチ。 ①同居する家族等に問い合わせ②所在不明の日時特定③主任官に報告

▼面接忌避 面会の約束時間に姿なし。電話連絡もとれないは大ピンチ。面接を軽んじることが生活異変のシグナル ①訪問による面接②保護観察に対する動機づけ見直し

▼居住すべき住居に共住できない 親子げんか・住み込み就労先の解雇など、路頭に迷う。 ①事情を聴取して②保護観察所(緊急連絡先)に直ちに第一報

▼錯乱状態 興奮が収まらず自傷他害の恐れがある場合 ①自身の危機を避難・身の安全を確保②警察の保護・110番通報を躊躇しない

▼警察から連絡 深夜はいかい補導や犯罪容疑で取り調べ。保護者に代わって担当保護司が引き取りを求められた場合 ①保護者・これに準じる立場の人に連絡②保護観察所から宿泊保護委託されていない限り担当保護司は対象者を引き取ってはいけない③保護観察所に問い合わせ

▼特別遵守事項違反 就労義務・共犯者との交際禁止・飲酒の禁止など特別遵守事項など把握したときは再犯に結びつく恐れ ①保護観察所へ報告②速やかに事故報告書

 

特集 危機場面の対応

随想 加害者家族をどう支援していけばよいか   (精神科医 香山 リカ) 

論説 担当保護司が遭遇し得る危機場面での対応  (長尾 和哉)   

解説 関係機関の連携・協働による危機場面への対応  (箕口 雅博)

解説 ストーカー・配偶者からの暴力事案等に対する警察の取り組み(西川拓也)

解説 精神疾患を有する保護観察対象者への対応

読みもの DV加害者の危機を救ったのは?      (栗原 加代美)

現場からのレポート

     親子関係のトラブルに遭遇した少年の事例・・・ K・Y

     家族崩壊の危機を乗り越えた事例・・・・・・・ F・M

     ストーカー行為のあった薬物事犯者の再犯・・・ 道野 重信 

 


更生保護7月号(2018平成30年)

博報堂・若者研究所リーダーの原田曜平さんの『ゆとり世代の若者たち』

博報堂は電通とともに広告代理店の最大手。商品・サービスの開発やプロモーションのため「若者攻略」をどうするか研究するプロの目が、高校生や20代全般の若者の特徴と対応策を書き下したもの。

 

次の事項は文章の小見出し。保護司のみなさんイメージわきますか。是非本文を読んで!!

「チルな若者」  上昇志向は弱くのんびり世代。チルは「Chill out:まったりする」

「つながっている若者たち」 SNSの世代。中学からラインで人間関係が途切れなく増える

「スクールカースト」 フォロアーの数がスクールカーストの評価基準。野球4番ではない

「親と仲の良い子どもたち」 家族といるのが楽しいという(編集子には理解不能)

 

編集子も『あーそーなんだ』と読後の若者観が少し変わりました。

「若者たちの特徴や環境を知れば、新しい解決策が見えてきます。若者目線で対話をすると若者たちに響きますよ」と筆者は結んでいる。

 

特集 少年非行

随想 約束      (作家 平岩 弓枝) 

論説 少年法の特徴と課題 ー改正論議の前提としてー (廣瀬 健二)   

解説 少年の処遇について  (吉原 克紀)

解説 新潟少年学院の高等学校卒業程度認定試験コース (土屋 亮)

読みもの 愛着傷害と非行        (栗坪 千明)

読みもの ゆとり世代の若者たち ー最近の若者研究からー (原田 曜平)

読みもの 少年院はTraining School                                     (由良 徹)

現場からのレポート

     男子少年保護観察対象者の処遇事例・・・ ほか多数

 


更生保護6月号(2018平成30年)

周防監督が語る「呑気な学生時代と大人らしいおとなの世界」  

今回の6月号は、あの映画監督 

呑気に過ごした学生時代、その若者をみまもる大人の世界

戦後の昭和は伸び行く夢があったのだろう。

 

 

 ずいそうのテーマが「近頃の若者は」とある。

 古代エジプトのロゼッタ石に書かれている文字を解読したら『近ごろの若者ときたら』と書かれていたという。いつの時代もそうであるのだろうが、周防監督は違っていた。

 若者特権であった「いかに生きるべきか」といった大上段に構え呑気に議論した周防監督の学生時代。大人社会はしっかりと若者を育てていた。

 今じゃ、そんな若者も「一回落ちこぼれたらおしまいだ」とばかりに生きているという。そんな社会を大人らしいおとなは築いてきたのか

 「近頃の大人は」と周防監督はいう。

 

特集 立ち直りの要因

随想 近頃の若者は      (映画監督 周防 正行)

 

 

論説 立ち直りの要因 -二つの考察  (川邉 譲 ・ 小長井 賀與)

       

解説 人は変われる  -やり直しができる社会へ  (中村 すえこ)

解説 保護観察のケースの見立てについて      (勝田 聡)

読みもの 新しい生き方への転換        (栗坪 千明)

読みもの 人はなぜ犯罪をやめるのか      (廣末 登)

     -暴力団離脱研究で得られた知見を参考に

現場からのレポート

     服役中からの仕事探し        (山口 良通)

 


"社会を明るくする運動”特集  

今回の5月号は第68回社会を明るくする運動特集です。

上川法務大臣の中央推進委員会でのあいさつや、

前回の作文コンテストの大臣表彰(最優秀賞)の発表や

全国各地の社明運動のユニークな取り組み事例があります

マンネリを打破した、ちょっとの工夫。必ず発見できます

 

 現場からのレポートの一つに「矯正展の工作ブース」という記事がありました。

 石川県BBS連盟の高出事務局長の署名記事ですが「人が罪を犯さないのは、法律にダメと記載されているからというわけではなく、自分が不利益になるというわけでもない。いざ罪を犯すという時に、ふっと大切な人の顔を思い出せるか否かだ。『こんなことしたらお母さんが悲しむ』というものがその人にあれば、罪を犯さない」。この親と子の「愛着」がとても大切ということで、はじめたのが矯正展での「矯正展の工作ブース」。

 「愛着」に着目した取り組みです。詳しくはp42をご覧あれ

 

 

特集 孤立

あいさつ 第68回社会を明るくする運動中央推進委員会委員長あいさつ

                         (上川 優子)

 

読みもの 第67回社会を明るくする運動作文コンテスト

       法務大臣表彰作品 小学生の部

       法務大臣表彰作品 中学生の部

論説 第68回社会を明るくする運動にあたって

       社会を明るくする運動中央推進委員会事務局

おしらせ 第68回社明運動の広報用ポスター・リーフレット・CM動画

     第68回社明運動・中央行動のご案内 

現場からのレポート 

・社会を明るくする運動の活動事例がたくさん紹介されています。

 

 


更生保護4月号(2018平成30年)

勝ち負けの先にあるもの 

 

藤井効果で将棋界は空前のブームとなっています。 

今回の「ずいそう」はその藤井翔太六段のお師匠さん 

杉本七段が登場です

「勝負の世界はどの世界も厳しいが、

 最後に『負けました』と意思表示して終わるのは将棋ぐらいだろう

 勝った人の数だけ負ける人もいる。

 勝負が日常なだけに、いかに「負け」を消化できるかが棋士の永遠の課題でもある」

と杉本七段は言う。

 弟子の藤井6段について

「負けると将棋盤を抱きかかえて号泣していたが、次の勝負が始まるとケロッとしている。

 この切り替えの早さ。彼は天性の勝負師である。」と述べ、負けた現実は変えられなくても、気持ちの持ちようで世界は変わって見えると、負けに向き合う越し方をしめす。

 杉本七段が大切な試合に負けたとき、ファンから贈り物をいただき、感激したという。逆境に陥ったときはじめてそばにいてくれる人のありがたさがわかった。そんな人たちとのつながりを大事にしたいと話をまとめている。

 

負けたとき、失敗したとき、落ち込んだとき。

そのときが、本当の自分に向き合えるチャンスなのかもしれない。

「負けました」より先に「待った」がでてしまう、ヘボ棋士もそう思ってしまった(編集子)

 

特集 孤立

論説 孤立からつながりヘー更生保護施設盟親の取組一  (北村 千裕)

解説 社会的孤立を防ぐには一介護殺人の事例から考えるー (湯原 悦子)

読みもの 地城の絆で孤立を支える

     一豊中市社会福祉協議会の取組から      (勝部 麗子)

 

現場からのレポート 

・東京都若者総合相談センター「若ナビα」の取組  (東京都青少年課)

 

・孤立しがちな保談観察対象者への支援  (今井 義政)

・ほか3点


更生保護3月号(2018平成30年)

特集 依存

論説 依存症は病気である。懲らしめて良くなる病気ではない (成瀬 暢也)

解説 依存症がある保護観察対象者への対応 (生駒 貴弘)

読みもの 薬物依存者の「生きる」を支援する  (市川 岳仁)

読みもの クレプトマニアの包括的地域トリートメント (斎藤 章佳)

読みもの 地域で生きるー「リカバリハウスのいちご」の取組ー (佐古恵利子)

読みもの ギャンブル依存症からの回復 (田中 紀子)

現場からのレポート 3本 


更生保護2月号(2018平成30年)

特集 性犯罪

論説 性犯罪者処遇プログラムのエッセンス (東本 愛香)

解説 性犯罪に対処するための刑法の一部改在について (今井 将人)

解説 保護観察処遇における性犯罪再犯防止指導の効果的な活用 (有野 雄大)

読みもの 民間機関に来談する性加害者の特徴と支援  (藤岡 淳子)

現場からのレポート 4本 


更生保護1月号(2018平成30年)

映画館ゼロ地帯に上映の輪を広げる「スローシネマ上映運動

 

 今月号の「読みもの」はタイムリーに「君の笑顔に似合いたくて」製作への熱意をシネマとうほく鳥居社長が語っています。

 全国で映画「君の笑顔・・・」の上映の輪が広がり、四万十町でも本上映に向けたキックオフの試写会を2月19日に行うことになりました。

 この映画、東北発の地域製作映画の第3弾だそうです。

 第1弾は「エクレール・お菓子放浪記」。完成披露試写会の翌日に東日本大震災となり、撮影地と東北地方での上映予定地を全てを失ったといいます。めげずに45万人プレゼン。

 第2弾は「じんじん」。「エクレール・・」の2年後に手掛けた作品は大地康雄さん主演の絵本の心を町づくりの柱に据えた北海道剣淵町のストーリー。私も感動しました。

 第3弾がこの映画です。 →右の「イベント情報」を

 

 それにしても、この映画といい、ビックコミックオリジナルの連載漫画「前科者」といい、『保護司』が黒子から表にでてくる時代となりました。

 シネマ四国の田辺社長の熱意あるお話から、トントン拍子に上映運動は進んでいます。

 四万十町の皆さん。もう少しお待ちください。できたら3部作観たいものです(編集子)

特集 新春特集

論説 これからの更生保護 (中川 利幸)

解説 刑務所出所者等就労奨励金支給制度 (法務省社会復帰支援室)

解説 初心忘るべからず

    ー更生保護における犯罪被害者等施策10年のあゆみ (西﨑 勝則)

解説 『平成29年度版犯罪白書』の概要と地域活動の意義 (上岡靖之/谷真如

読みもの 「君の笑顔に会いたくて」製作への決意  (鳥居 明夫) 


更生保護12月号(2017平成29年)

特集 世界保護観察会議

読みもの 第3回世界保護観察会議 特別講演から  (編集部)

 

論説 第3回世界保護観察会議の開催結果報告 (会議準備PT)

解説 第3回世界保護観察会議における基調講演 (会議準備PT)

解説 世界の保護観察の動向  (角田 亮)

解説 日本初「保護司制度」の世界への広がり (箕浦 聡

読みもの 第3回世界保護観察会議に参加して  (田中 公夫) 

現場からのレポート 

 


更生保護11月号(2017平成29年)

 今月の特集は「再犯防止」。昨年12月に再犯の防止等の推進に関する法律が施行され1年が経過。国はこれまで再犯防止推進計画等検討会(法務副大臣が議長)を設置し計8回の議論を重ね計画案を策定し、本年12月中には推進計画の閣議決定を予定しているという。

 この法律では地方再犯防止推進計画の策定が地方公共団体の努力規定となっている。しかしながら、担当部署の設置は47都道府県中41都道府県(高知県は未設置)の状況である。

 国との役割分担を踏まえての地方推進計画であり、国の計画待ちの段階であるのが地方公共団体の現状であろう。ただ、国の「本気度」が見えないのも実情である。

 法律ができたら、ヒト・モノ・カネ・情報などの行政資源を手当てする必要がある。

 法務省は地方公共団体にとって一番遠い省庁である。国の次年度予算概算要求の段階で次の手をどう手当てしているかを地方公共団体に説明する「行脚」は、「今でしょう」。

 保護観察所長を先頭に地元の保護司会長と県下各地方公共団体を訪問し、本気度を伝えることができれば必ず前進することでしょう。

(論説・解説を読んでの編集子の個人的な感想です)

特集 再犯防止

論説 今後の地方公共団体との連携の在り方 (石川 佑介)

解説 再犯防止に、支援を要する人を地域につなぐ (岩田 輝夫・小尾 康男)

解説 更生保護と地方公共団体が連携した兵庫県の取り組み

(吉田 宗玄・伊達 泰裕

解説 再犯防止推進計画の策定に向けた取組ー再犯防止法の施行を受けてー

(中島 祐司

読みもの 再犯防止時代の地域福祉援助  (掛川 直之)

現場からのレポート (7本のレポートうち、南国保護区保護司会の分のみ)

  薬物処遇の充実に向けた地域との連携 (南国保護区会長・佐々木 生男) 

 


更生保護10月号(2017平成29年)

 今月号の「RELAYサポセン」は、高知県の更生保護サポートセンター香南です。

 香南市役所南別館の一室に開設(平成25年7月)。企画調整保護司の10人が終日の当番1人と半日当番(午前午後の選択)1人の準2人体制で運営。香南保護司会(定数27人)の事務局もサポセンに設置し、事務会計処理も円滑となり、保護司会の拠点として様々な活動を展開。サポセンに会員が気軽に立ち寄れる工夫として保護司個人のトレー設置、パソコン勉強会やミニ研修会を行うなど、会員相互の情報交換、保護司としての資質の向上も図られるようになった。「サポートセンターだより」も2か月に1回発刊。今後の活動計画から定例研修・ミニ研修会の内容などもりだくさん。当会の特徴的な活動は、香南市の三大祭りのひとつ「冬の夏祭り」への参加。親子で昔遊びを体験できる活動を展開し、犯罪予防活動の一環とともに地域住民とのふれあい活動として毎年行っています。

(香南保護区保護司会北川会長の寄稿文を要約したもの)

特集 長期に及ぶ保護観察

論説 長期間の保護観察の実施に当たって(渡邉 一仁)

解説 熊本刑務所における長期受刑者処遇の実情等 (油布 宏平)

解説 長く険しい道の先にー無期刑仮釈放者を担当する際の留意事項 

(法務省保護局恩赦管理官室)

現場からのレポート

   17歳の少女との出会いから   (笹田 公烈)

   長期刑の保護観察対象者と歳を重ねて   (川杉 英治)

   長期に及ぶ保護観察を担当して   (I N)

   長期に及ぶ保護観察ー実践報告ー (田中 悟)

   長期に及ぶ保護観察対象者を保護司が複数で担当して (山形保護観察所)

   マンネリ化を防ぐ方策ー無期刑保護観察対象者の事例ー (増井 久輝)


更生保護9月号(2017平成29年)

 今月号の「ずいそう」は、高知県出身の村木厚子さんです。厚生事務次官にもなった官僚の彼女は、冤罪で164日間拘留されました。その体験から学んだ「やり残したこと」

 世間から「悪い子」と思われがちな彼女たち、実は「一人で頑張っている子」。その彼女たちを支援する『若草プロジェクト』の代表呼びかけ人をつとめているとのこと。

 村木さんは「すべての公的な支援は『JKビジネス』に負けている」。公的な支援でも、最近は相談に来るのを待つのではなく、積極的に声をかけて早期に支援に結びつける『アウトリーチ』が重要」と述べています。  一身ニシテ二生ヲ経ル。あっちゃんガンバレ

特集 より良い面接

論説 保護観察における面接(佐藤 比呂明)

解説 実際の現場で動機づけ面接をどう活用するか (青木 治)

解説 カウンセリングノコツ (高橋 郁絵)

解説 心を開かない保護観察対象者との面接 (鶴田 俊男)

解説 面接での留意点ー関係の改善に向けた考え方の一つー (稲村 義輝)

読みもの 面接に活かすSST(ソーシャル・スキル・トレーニング) 滝本優子

現場からのレポート

   合わない相手と面接するには   (中島 美鈴)

   旭川SST面接技法研究会   (西 栄子)

   面接の準備から保護観察終了後の生活支援まで   (鈴木 仁志)

   初回面接から保護観察終了まで (茂中 康義)

   警告が発せられた事例 (阿部 志津枝)


更生保護8月号(2017平成29年)

特集 家族支援

論説 犯罪者や非行少年の家族への指導と助言等の措置(法務省保護局観察課)

解説 依存症者を持つ家族に対するCRAFTを活用した支援 (吉田 精次)

読みもの 家族のためのソーシャルワーク (長沼 葉月)

読みもの 依存症問題に悩むご家族と共有したいこと (佐藤 嘉孝)

読みもの 加害者家族支援の現在 (阿部 恭子)

現場からのレポート

   ひとつの事例からー2人の兄弟を担当して   (H・T)

   外国籍の保護観察対象者を初めて担当して   (米田 宣雄)

   生活環境の調整から保護観察へー引受人とともに   (U・S)

   保護者会の実際 (米窪 憲司)


特集 これからの更生保護施設

論説 更生保護施設の現況(法務省保護局更生保護振興課更生保護事業係)

解説 更生保護施設と地域生活定着支援センターとの連携 (木内英雄)

読みもの 更生保護施設の地域貢献 (桑山 清)

現場からのレポート

   これからの更生保護施設の在り方   (島田耕一朗)

   より良い処遇を行う更生保護施設に向けて   (加持啓輔)

   地域の更生共同体を目指して   (福田順子)

   長期刑仮釈放者を受け入れる中間処遇実施施設として  (青木純一)

   薬物重点処遇を実施する更生保護施設として   (北野真理子)

   処遇の転換ー地区から自立準備ホームへー   (下野博史)

   殊遇の転換ー地区から更生保護施設へー   (佐藤泰裕)


更生保護6月号(2017平成29年)

特集 更生保護法成立から10年

論説 更生保護法成立から10年ー振り返りと今後の展望(藤本哲也)

座談会 更生保護法成立から10年ーこれからの10年に向けて

解説 更生保護と地方公共団体との連携強化に向けて (滝田裕士)

解説 更生保護における犯罪被害者等施設 (辰野文理)


更生保護5月号(2017平成29年)

特集 社会を明るくする運動

読みもの 第66回”社会を明るくする運動”作文コンテスト

論説 第67回”社会を明るくする運動”にあたって (中央推進委員会事務局)

現場レポート 第66回”社会を明るくする運動”<全国の地域活動から> 

・更生保護の出前講座を8年間

・中学生による「一日保護司」

・保護司会と地域・学校との連携  ・・・他多数

読みもの 第66回”社会を明るくする運動”の実施結果について


更生保護4月号(2017平成29年)

特集 保護司の安定確保

論説 保護司の安定確保について (法務省保護局更生保護振興課)

読みもの 若手保護司の成長の鍵ーメンターという存在ー(石川 邦子)

読みもの 3つの言葉と偶然 (廣岡 建司)

読みもの 保護司候補者検討協議会の開催状況 (森澤 博光

読みもの 保護司候補者検討協議会の開催状況 (門脇 正人

現場レポート 保護司候補者の確保における保護司会の取組 (渋谷 嘉甫) 

現場レポート 束の間 (八﨑 則男)

現場レポート 保護司活動インターンシップの活動事例 (杉本 真泉)

現場レポート 保護司活動インターンシップを活用した事例 (与那覇 隆)


更生保護3月号(2017平成29年)

特集 発達障がい

論説 発達障害を有する非行少年の生きにくさ (定本 ゆきこ)

解説 発達障害を抱えた少年・成人当事者に対する関わり方のコツ(藤川 洋子)

読みもの 地域障害者職業センターにおける発達障害のある人への支援

(独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構)

読みもの 発達障害の特性と対応のヒント (三浦奈都弥)

読みもの 発達障害を抱える保護観察対象者への理解と支援 (坂根 真理)

現場レポート 発達障害のある在院者に対する社会復帰支援 (黒長 義広) 

現場レポート 発達障がいのあるA君に向き合って (S Y)

現場レポート 発達障害を抱えた少年を処遇して (保護観察官)


更生保護2月号(2017平成29年)

特集 生活支援

論説 現代日本の貧困問題とその取組 (小畑孝仁)

解説 貧困などで生活に窮する保護観察対象者への支援(吉村賢治)

読みもの 生活に困窮した保護観察対象者が利用できる法テラス制度(菅沼友子)

読みもの 生活困窮者への生活支援 (佐藤茂)

現場レポート 生活に困窮している人への支援 (遠藤治雄) 

現場レポート 西成区における生活支援 (大阪西成地区保護司会)

現場レポート 入所者と向き合って (更生保護法人施設長 青木建作)


更生保護1月号(2017平成29年)

特集 新春特集

論説 更生保護における保護司の機能に関する一考察 (久保 貴)

解説 自立更生促進センター・就業支援センターの今 (法務省保護局観察課)

読みもの 温かい支援を求めてー開いた心に熱き想いを(高橋一馬)